今後の損保業界
先日、損保大手の三井住友海上が
あいおい・ニッセイ同和との統合を発表した。
三井の3社統合といえば、
実は9年前にこんなことがあった。
という、当時としては超巨大な損保グループが
出来ると期待された。
しかし、実際には住友海上が抜け
残った3社が基本協定を結んだにもかかわらず、
その後住友と三井が合併し「三井住友海上」が誕生した。
この頃、生命保険会社が次々と破綻していき、
損害保険会社は急ぐ様に次々と合併していったが、
大手の生命保険会社で合併したのは明治と安田のみ。
破綻が続いていた生命保険会社は随分高見の見物だなぁ
と思いたくもなるが、その理由は損害保険会社が
恒常的に抱える膨大なシステム費用にあるようだ。
大手損保で年間400億円かかる
と言われるシステム費用は、中小損保でも
数十億〜100億円くらいは必要と言われる。
これでは経常利益が数億〜数十億円規模の
損保にとってはあまりにも負担が大きすぎる。
そう考えると中堅のあいおいやニッセイ同和が
統合や合併を急ぐのもよく解る。
逆にそれ以下の小さな損保各社は
「一体これからどうするのだろう?」と
妙な心配をしてしまうのは私だけだろうか。
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